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パミール高原ツーリング日記(27) [2018/08/02 (1)] ジェロンディ温泉~ホログ

ツーリング5日目。朝6時に起床。

おなかの調子はかなり良くなったが、朝食は紅茶だけにしておいた。相変わらず無表情な女性マネージャーに宿泊費を支払って礼を言い、 7時半頃に出発(動画)
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今日の目的地は360km先のカレイクム。ジェロンディ温泉からホログまでの125kmは初めて走るが、ホログ~カレイクムは往路で走っている。後半のルション~カレイクム間(175km)は道が荒れていて往路の時にかなり苦労したので、ちと先が思いやられる。
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ジェロンディ~ホログ間のパミールハイウェイは道の舗装も問題なく、80km/hで快調に走れる。
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ホログからやってきたと思われるバイクと何台かすれ違う。アクバイタル峠を抜けてキルギスへ向かうのかな。
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雄大な山々が続くが、これまでに散々凄い景色を見てきたので、もう何とも思わなくなってしまった。バイクを停めて写真を撮ることも少なく、ひたすら走り続ける。
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唯一バイクを停めてじっくり写真を撮ったのは ホログの23km手前にある Barsem という村だ。
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この村は2015年7月に発生した土石流(動画1動画2)で川がせき止められ、村の一部が水没してしまった。パミールハイウェイも水没しているので迂回路を通る。
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迂回路へ入る分岐の近くに日本の援助で建てられたと思われる診療所があった。
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Barsemを抜けるとホログまであと少し。
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ホログに入る直前に検問所がある。こちらが日本人であることを伝えると、警備兵は皆フレンドリーな態度で対応してくれた。


10時過ぎにホログに到着!
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ちなみに上の写真の標識は英語のアルファベット的には「XOPYF」と見えるが、これがなんで「ホログ」になるのかというと、キリル文字とアルファベットが

X → H
P → R
Y (*1) → U
F (*2) → G

(*1) 正しくはアルファベットの y をそのまま大きくした様な「У」 (キリル文字には Y という文字はない)
(*2) 正しくは Fではなく「ғ」 (ギリシャ文字の Γ (ガンマ)に対応する文字なので、アルファベットでは G になる)

といった対応関係にあるので「XOPYF」は「HORUG」になるからだ。ロシア語を勉強するのは大変だが、このキリル文字の読み方(アルファベットとの対応付け)を理解しておくだけでもかなり有用だ(というか単独でツーリングするなら必須)。

ホログ中心部の渋滞は相変わらずひどい。ここまで快調に走ってきただけにストレスが溜まる。メインストリートはやたら警察官が多く、そのおかげか無茶な運転は見かけなかった。
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どうにか中心部の渋滞を抜けて、往路と同じガソリンスタンドで給油。「パミール高原ツーリングの基礎知識(5) 給油」にも書いたが、タジキスタンのガソリンスタンドは店員が給油してくれる(カザフやキルギスはほとんどがセルフ式)。セルフ式というのは、おもてなし精神に溢れたタジキスタンの人々の気質に合わないのかな。
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ガソリンスタンドの向かいにピザ屋?があった。時刻は10時半とまだ早かったが、かなりお腹が空いていたのでここで昼食を取ることにする。
20180802_151929_Caffe_Khorugh_Tajikistan.jpg

去年のキルギスツーリングの時、食堂にメニューがなく更に英語も通じなかったので、表の看板に出ていたメニューの写真を撮ってそれを見せて注文したことがあった。なので今回も念のため店に入る前に写真を撮っておく(幸いこの食堂は写真入りのメニューがあったので結果的には必要なかった)。
20180802_143819_Caffe_Khorugh_Tajikistan.jpg

店は2人の女性が切り盛りしていた。看板の写真を見た時はピザかと思って注文したのだが、チーズが乗っていないのでミートパイなのであった。シンプルながらもおいしい。久しぶりにまともな食事をとって元気が出た。
20180802_145547_Caffe_Khorugh_Tajikistan.jpg

この記事を書くにあたって、店の場所を確認しようと Google Mapのストリートビューを確認したら、2018年4月時点ではどうも店をやっている様には見えない。開店して間もない店だったのかな。
AZS_Khorog_Tajikistan.jpg

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パミール高原ツーリング日記(28) [2018/08/02 (2)] ホログ~カレイクム

11時半頃にピザ屋(?)を出発、パミールハイウェイを北上してカレイクム(240km先)を目指す。久しぶりにパンジ川沿いを走る。
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40分程でルションの標識(ホログから35km)。ここからルションの町まではまだ25km程ある。
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ちなみにこの標識は英語のアルファベット的には「PyWOH」と見えるが、これがなんで「ルション」になるのかというと、キリル文字とアルファベットが

P → R
y (*1) → U
W (*2) → SH
H → N

(*1) 正しくは y ではなく 「У」
(*2) 正しくは W ではなく「ш」

といった対応関係にあるので「PyWOH (正しくは PУшON)」は「RUSHON」となるからだ。

パンジ川の両岸にそびえる山々は午前中のジェロンディ温泉~ホログ間で見かけた山々よりも迫力がある。
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ホログから60km、1時間ちょっとでルションの検問所に到着。ここまではいい感じのペースで走れているが、カレイクムまではまだ180㎞もある。先は長い。
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ルションから先は道が悪くなる。
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これはアフガニスタン側の写真。アフガニスタン側はタジキスタン側以上に険しい道が多い。
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行きは気付かなかったが、所々村の中にこういった公衆トイレがある。
20180802_184207_Rushon-QalaiKhumb_PamirHighway.jpg

Baravni Torの手前。
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午後3時過ぎ、Baravni Torの売店で水分補給&休憩。この時点でかなり疲弊していた。カレイクムまであと80km。2時間ってところか。
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Baravni Tor から先はさらに道が悪くなる。
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だいぶ日が傾いてきた。
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カレイクムまで40km程の場所で、ゆっくり走るロイヤルエンフィールド(元英国、現インドのバイクメーカー)をさくっと追い抜く。
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すぐ先に女性が乗っている車が停まっていた。これも軽く会釈して追い抜いて行く。
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が、その直後に後方からガラガラと何か音が聞こえてきた。後ろを見返すと、なんと左のパニアケースが脱落していた。すぐに引き返す(動画)。
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さっき追い抜いたばかりのロイヤルエンフィールドに声を掛けられる。激しくみっともない。
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車の女性もやってきた。「私の目の前でいきなりバッグが落ちたからびっくりしたわ」と言われる。
20180802_202019_Rushon-QalaiKhumb_PamirHighway.jpg

実はこの二人はカップルなのであった。彼らはロシアのサンクトペテルブルクからやってきたライダーでキルギスのオシュからドゥシャンベまでパミールハイウェイを走っている途中だったのだが、彼女が転倒してバイクが壊れてしまったので、彼女のバイクは車で運んでいるとのことであった。「ドゥシャンベで良いバイク屋を知らないか?」と聞かれたので私がバイクをレンタルした Bikehouse Dushanbe を勧めておいた(で、翌日私がバイクを返却しに行った時に彼らに再会する)。

私のバイクとパニアケースは問題ないか、手伝えることはないか訊かれるが、パニアケースを固定するだけなら特に問題ないので 彼らには礼を言って先に行ってもらった。

パニアケースは車体側のステーにボルトを通してナットで固定するのだが、そのナットが無くなっていた。激しい振動でこれも緩んでしまったか。仕方がないので、パニアケースのボルトをステーの穴に通してひっかけた後、荷締めベルトで固定した(脱落する前から荷締めベルトでの固定はやってはいた)。
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こういったボコボコの悪路が続いていた。スタンディングでさっさと走りたいところだが、激しい振動を与えるとパニアケースがまた脱落する恐れがあるので、時速20~30km程度でゆっくり走らざるを得ない。ただでさえ疲れが出てきつい上に、非常に忍耐を強いられるライディングとなった。結局普通であれば1時間程度でカレイクムに着くところを2時間近くかかってしまった。
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夕方6時過ぎにカレイクムに到着。行き(7/29)に宿泊したKaron Palace Hotelにヘロヘロ状態で入るとフロントのスタッフが「Welcome back!」と歓迎してくれた。今回は普通の部屋(6000円くらい)に宿泊できた(もしスイートルームしか空いていなかったら、今度は適当なゲストハウスに宿泊するつもりだった)。
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ホテルに荷物を置いた後、給油のために外出すると、ガソリンスタンドでロイヤルエンフィールドのロシア人ライダーに出あう。彼らはカレイクムで宿泊するのではなく、まだもう少し先まで走るとのことであった。

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(29) [2018/08/03 (1)] カレイクム~クリャーブ

ツーリング6日目。ついに最終日。

朝6時に起床。朝食は食べずに出発するつもりだったのだが、すっかり顔見知りになったホテルのセキュリティスタッフに「まぁ食べていけ」と強く勧められてしまい、結局食べてしまった(お腹の調子は大分回復したのでほとんど問題ない)。

いつも笑顔の女性マネージャーに「今回はアクバイタル峠には行けなかったのでまたいつか訪れたい」と伝えて朝7時にホテルを出発。

首都ドゥシャンベへの帰路は行きとは違ってクリャーブ経由の南回りのルートを走る。距離は360kmと長めだが、道のほとんどは舗装されているので楽勝…なはず。
PamirHighwayMotorcycleRiding.jpg

今日もしばらくはパンジ川沿いを走る。
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カレイクムを出てしばらくはまだダート道が残っている。
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しばらくするときれいな舗装路となる。パニアケースの脱落が怖いので始めはゆっくり走っていたが、そのうち80km/h くらいで巡航。
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カレイクムから30km程の場所に検問所があった。さすがにもうこれが最後だろう(が、そうでは無かった)。
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パミールハイウェイを通って中国からやってきた大型トラックが多い。大型車両にも拘わらず結構いいペースで走っているので上り坂でトラックが減速した時でないと追い抜くのは難しい。
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カレイクムを出発して2時間、110km地点のカフェ?で昨日のロシア人のロイヤルエンフィールドを見かける。
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彼らはここで宿泊したのか?いや、昨日別れた後にここまでこれるとは思えないし、バイクの停め方も不用心だ。朝食を取るためにここに入ったのか。建物の方に寄って中を覗いてみたが彼らを見つけることができなかったので、すぐに道に引き返して先を急ぐ。

この辺りでパンジ川から離れてゆく。
20180803_131828_E008_QalaiKhumb_Kulob.jpg


カレイクムから120km、クリャーブの50km程手前でぐねぐねの峠道になる。道もボコボコなのでゆっくり走らなければならなかった。更に峠の頂上付近にまた検問所があった(もうゴルノ・バダフシャン自治州は出ているのになぜだ)。幸いこれが最後の検問所になった。
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それにしても「下界」は暑い。走っている間はまぁ我慢できたが、バイクを停めると汗がだらだら出てくる。

峠を越えるとまたきれいな舗装路になる。雄大な山岳路を走る。
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カレイクムを出発して3時間弱、10時前にクリャーブに到着。クリャーブはハトロン州の州都で、タジキスタン有数の大都市。

ここでも大渋滞に見舞われる。またGPSに従って走っていたら一方通行の道を逆走してしまった(すぐに気が付いたけど)。やっぱ町中を走るのは怖い。
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クリャーブを通り抜けるのに40分以上かかってしまう。町の西側にあるクリャーブ歓迎門を通り抜けてクリャーブを後にする。
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ちなみに上の写真(町から出ていく向き)では「HAPPY JOURNEY」と書かれているが、反対側の町に入る側には「WELCOME」と書かれている。

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vfr800hu

Author:vfr800hu
元々は'06 北海道ツーリングを現地からレポートするために始めたブログ。今は、1に景色、2にソフトクリーム、3に温泉で回ったツーリングの記録。
更新頻度が極めて低いので気長によろしくお願いします。

2011年7月29日~8月27日の約4週間、オーストラリアをツーリング(シドニー~ダーウィン、9000km)

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