FC2ブログ

2019謹賀新年

2019NewYear.jpg

今年もよろしくお願い致します。
スポンサーサイト



パミール高原ツーリング日記(4) [2018/07/28 (2)] ドゥシャンベ

ドゥシャンベ市内を散歩する。ネットでドゥシャンベの天気予報を確認した所、気温は連日38~40度。日差しも強く暑いが、湿度が低いので汗が滴るどころか、にじむといったことすらない。外を歩いていると体からどんどん水分が失われているのが感じられる。1時間に1Lくらい水分補給していた。

ドゥシャンベの街並みはゴミもなく綺麗で、スーパーや小さな売店の品揃えも豊富だ。一つの建物の中に同じ系統の店が並んでいる(文房具店だけとかスポーツ用品だけ、とか)ことがちょくちょくあったのが不思議だった。

イスモイル・ソモニ記念碑。
20180728_194929.jpg

4km程歩き、大統領府の前あたりでタクシーを拾ってアトラスホテルに帰る。タジキスタンのタクシーも特に問題なかった。


アトラスホテル。入り口に大きな扉があり、中庭にバイクを停めることができる(ぎりぎり3台)。多くの監視カメラが設置されており、セキュリティ面は問題なし。
20180728_141213_AtlasHotel_Dushanbe_Tajikistan.jpg

一応ホテルのWiFiが利用できるが、私はもっぱら 「イモトのWiFi」でネットに接続していた。

パミール高原ツーリング日記(5) [2018/07/29 (1)] 出発

朝4時半に起床。フロントで宿泊費(840ソモニ/85ドル)をカードで支払おうとした所、なぜかカードが通らなかった。ドバイ空港で超過料金を払った時は問題なかったのだが…。仕方がないのでキャッシュで支払う。

予定の6時より少し早い 5時半過ぎにホテルを出発。今日はパミールハイウェイを走って280km先のカレイクム(Qal'ai Khumb)を目指す。可能であれば更に180km先のルション(Rushon)まで行きたいが、カレイクム手前に極悪路のハブラボット峠(Khaburabot Pass、標高3,252m)があるのでちと厳しいだろう。


バイクで走り始めてすぐ、残燃料を確認していなかったことに気が付いた。昨日のうちに満タン給油しておくべきだったが忘れていた。バイクの液晶メーターで確認しようと思ったのだが、なぜか燃料計が表示されなかった。

出発早々ガス欠になったら目も当てられないところだったが、幸い日曜の早朝(06:00)にもかかわらず開いているガソリンスタンドがあり、事なきを得る。
20180729_101105_Fueling_at_Dushanbe.jpg

予備のため、ペットボトルにもガソリンを入れてもらう。
20180729_100700_Fueling_at_Dushanbe.jpg


M41 パミールハイウェイを東に走る。ドゥシャンベから30kmくらいまでは交通量も結構多かった。向かい風が強く、少し寒い。

ドゥシャンベから50kmの Fayzobods という町の道路脇でバイクを停めて地図を確認していたところ、フレンドリーな地元ライダーに声を掛けられる(動画)。
20180729_111944_a_local_rider_at_Faizobod.jpg

珍しそうに私のG650GSを事細かに見ていた。ナンバープレートがタジキスタンナンバーだったので、「タジキスタンで買ったのか!?」と驚かれた。この地元ライダーだけでなく、ツーリング中に出会った他のタジキスタンの人でも同様に驚かれることがちょっくちょくあった。パミール高原を走っているライダーの大半は自分のバイクで長期間のツーリングをしているので、「一週間だけレンタル」というのは珍しいのであろう。

約30分近く並走。
20180729_112525_a_local_rider_at_Faizobod.jpg

Faizobods から25km離れた町で地元ライダーが停車。どうもここで開かれている朝市に用があったっぽい。別れを告げる。
20180729_114717_a_local_rider_at_Faizobod.jpg


ドゥシャンベから100kmくらいの場所からダート道になる。固い土の中に砂利や拳大の石が埋まっているような感じの道で、振動が激しく乗り心地が非常に悪い。大半をスタンディングで走った。
20180729_123312_CliffPath_PamirHighway.jpg

川沿いの絶壁ルートが延々と続く。
20180729_135947_CliffPath_PamirHighway.jpg

20180729_140637_CliffPath_PamirHighway.jpg

バイクだと道幅の狭さが気になることはほとんどないが、車だとかなり神経を使うだろうなぁ。
20180729_140742_CliffPath_PamirHighway.jpg

20180729_141057-141107_109x18mm_CliffPath_PamirHighway.jpg

ヤギの群れ。人間だったらあっという間に転落してしまうような崖を事も無げに歩いてゆく(動画)。
20180729_141924_goats_CliffPath_PamirHighway.jpg

所々に点在した集落の中は道が舗装されていたが、その舗装が荒れまくりでダート道の方がマシなくらいだった。時々村人を見かけたが、みんな手を振ってくれた。
20180729_142549_PamirHighway.jpg

時々チャリダーを見かけた。
20180729_143116_Cyclists_PamirHighway.jpg

20180729_144933_PamirHighway.jpg

20180729_145449_PamirHighway.jpg

20180729_160703_PamirHighway.jpg

20180729_161449_PamirHighway.jpg

ハブラボット峠でどれだけ時間を食うか分からないので、道は悪いがかなり飛ばして走った。昼食も取らず、ひたすら走り続ける。

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(6) [2018/07/29 (2)] Khaburabot Pass (1)

ここまでずっと川沿いの道を走ってきたが、ドゥシャンベから230kmの辺りからパミールハイウェイの屈指の難所 ハブラボット峠(Khaburabot Pass、又はSagirdasht Pass)に向かって上り始める。
20180729_162517-162521_120x18mm_PamirHighway.jpg

峠の北側は緩やかな道が続く。雲が多く日が陰っていたせいか、いまいち景色は映えなかった。
20180729_165507_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

標高がどんどん高くなっていってもG650GSは全く問題なく走った。インジェクションって偉大だ。DRZ400ではなくG650GSにして大正解だった。
20180729_170811_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg


峠の頂上の1km程手前で道端にバイクが停まっていた。近づいてみると、昨日Bikehouse Dushanbe で見かけたモスクワ青年だった。ドゥシャンベから240km、7時間も走ったこの地点で遭遇するとは、一体彼は何時にドゥシャンベを出発したのだろう(オンロードバイクの彼は私より巡航速度がずっと遅いはずなので)。
20180729_170309_MoscowRider_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

何かトラブルでも起きたのかと思ったら、ラジエターがエンジンオイル?で汚れてしまったのできれいにしているとのことだった。
20180729_170505_MoscowRider_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

何か手伝えるか、助けが必要か訊いたところ、特に問題ないし先に行ってもらって構わないとのことなので、彼を置いて先に進むことにした。


峠の頂上付近に「地雷注意」の看板があった。旧ソ連崩壊後のタジキスタンの内戦時に敷設されたものが残っているらしい。
20180729_170855_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

峠の頂上に到着!標高 3,252.8m (dangerousroadsのKhaburabot Passのページだと標高3,852mとなっているが、これは誤りと思われる)。
20180729_171013_TopOf_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

峠の南側は北側と異なり、断崖絶壁が続く非常に険しい道となる。
20180729_172419-172431_95x18mm_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

これでもパミール「ハイウェイ」である。
20180729_174525_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

峠の頂上から10km地点に落ちたら即死モノの絶壁路がある。車でこの区間を走る動画はスリル満点である。
20180729_172907-172917_88x18mm_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

今回のツーリングの新兵器 DJI Mavic Air (ドローン)を早速ここで使ってみた。
20180729_173932_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

Mavic Airは4Kで驚くほど鮮明な動画が撮影できる(上の写真はMavic Airで撮影した動画をスクリーンキャプチャーしたもの)。ただジンバルモーター(カメラを制御するモーター)が砂埃に非常に弱く、土の上に着地させると舞い上がった砂埃でジンバルモーターがすぐに動作不良を起こした。今回のツーリング中にMavic Airを5回使用したが、そのうちの2回はジンバルモーターが正常に動作せず、撮影に失敗していた(酷いブレまくりの動画になる)。

モスクワ青年が下りてきた!
20180729_174557_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

バイクで走る分にはそれ程怖くはない。
20180729_174619_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(7) [2018/07/29 (3)] Khaburabot Pass (2)

Mavic Airでの撮影を終えて再出発しようとしたところ…。
20180729_180915_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

GPSがない!!!

顔面蒼白になる。

峠の頂上でGPSで標高を確認したので、そこまであったのは確かだ。下りはかなり飛ばしていたので、激しい振動でGPSホルダーからすっぽ抜けてしまったか。

すぐさま道を引き返す。

が、目を皿のようにして路面を見ながら峠の頂上まで(10km)引き返したものの、GPSを見つけることはできなかった。そもそも道の上に落ちていたなら、モスクワ青年が拾っているはずだ(そしてGPSには漢字が印字されているので、私のものだとすぐに分かるはず)。となると、草むらに紛れたか、崖下に落ちたか…。そうなると見つけるのは絶望的だ。

パミールハイウェイ、ワハーン回廊を走る分にはGPSが無くても道に迷うことはないが、目的地までの距離が確認できないのは心理的に非常にきつい。また、ガソリンスタンド・ゲストハウスの検索ができなくなることや、走行ログが取れないのも痛い。

激しく落胆する。



……

!?

ふと、シガーソケットからGPSに給電するためにつないでいたUSBケーブルを手繰り寄せると…。

20180729_180858_GPS_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

あった!!!

GPSはUSBケーブルでぷらんぷらんの状態でぶら下がっていた。

どこからこういう状態だったのか分からないが、峠の頂上まで引き返す途中でも良く落ちなかったものだ。何という幸運…。

GPSをホルダーにしっかりと固定して再出発。


下りの途中、ちょうど一番危険な辺りで小雨に見舞われたが、幸いすぐに止んだ。
20180729_183312_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

遥か眼下の谷底まで下りてゆく。
20180729_184249_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg

谷底の道。
20180729_185353_KhaburabotPass_PamirHighway_Tajikistan.jpg


峠を下りた所に検問所があり、パスポートとパミールパーミットをチェックされた。ヘルメットに付けていたビデオカメラを外すように注意されたが、威圧的・横柄な態度は一切なかった。
20180729_185608_CheckPost_QalaiKhumb.jpg

検問所からカレイクムまで約10km。もう少し!

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(8) [2018/07/29 (4)] カレイクム(Qal'ai Khumb)

午後3時20分、ようやくカレイクムに到着。280kmを走るのに10時間もかかるとは。しかもその半分以上をスタンディングで走っていたので、想像を遥かに超えて疲れた。
20180729_191717_Arriving_at_QalaiKhumb.jpg

今から180km先のルション(Rushon)を目指すのはどう考えても無理。カレイクムにはカロンパレスホテル(Karon Palace Hotel)という高級ホテルがあるのでそこに泊まることにする。カレイクムのメインストリートでモスクワ青年に出会った。ラジエターをきれいにするためにスプレー(パーツクリーナー or 洗剤)探しているという。彼はゲストハウスに泊まるとのことであった。

早くホテルで休みたかったが、先に給油をしないといけない。カレイクムの町を通り抜けて2km程走った所に給油所があることを町の人に教えてもらう。


カレイクムの中心部から離れていて少し不安になったが、無事、給油所を見つけることができた。
20180729_193106_Fueling_QalaiKhumb.jpg

ドラム缶に入っているガソリンをバケツに汲んで、大きな漏斗を使って給油する。
20180729_193104_Fueling_QalaiKhumb.jpg

約12L入った。ドゥシャンベからの走行距離は316.5kmだったので、燃費は約26km/L。
20180729_193105_Fueling_QalaiKhumb.jpg


給油を済ませると、カロンパレスホテルに向かう。カロンパレスホテルはカレイクムのメインストリートのど真ん中にあり、すぐに分かる。ここの女性マネージャーは英語を話せる。今晩泊まれるか尋ねたところ、1泊120ドルのスイートルームしか空いていないとのこと。ゲストハウスなら1泊20ドル程度で済むだろうが、激しく疲れ切った心身を十分に休めることができるか怪しい。予算オーバーだがまぁ仕方がない。スイートルームに泊まることにした。
20180730_110259_KalonPalceHotel.jpg

バイクから荷物を取り外していると…
20180729_210025_RightSidePannierLost_QalaiKhumb.jpg

右側のパニアケースがない!!!

顔面蒼白になる(本日2回目)。

さっき給油した時には何も気づかなかった。となると給油してからホテルに戻る間に落としたか。

デジイチ(D7200)を取り出して給油所で撮影した写真を確認した所、既に無くなっている!更に遡って写真を確認してみたが景色の写真ばかりでバイクが写っているものがほとんどなく、分からなかった。

次に、バイクから下りた場所を思い出す。峠の上りでモスクワ青年を見つけた時、ドローンで撮影をした時、GPSを探しに峠の頂上まで戻った時、カレイクム手前の検問所。いずれも荷物の出し入れ等はしていないので、パニアケースがあったかどうか確信が持てない。でも落とすとしたら、スピードが出る峠の下りだろう。とりあえず検問所まで引き返すことにした。

カレイクムの町から出る辺りで、対向車が止まって声を掛けてきた。何を言っているのかよく聞き取れなかったが、今から峠を越えるのは危険だから止めた方が良いと言っているようであった。なのでバイクの右後方を指さして「荷物ケースを落としたから検問所まで探しに戻るんだ」と答えたのだが、相手に伝わったかどうか怪しい。

検問所まで引き返したが、結局見つからなかった。検問所の警備員に事情を説明した所、「最初に君が来た時はあったと思う」との返事。となると検問所からカレイクムの間で川に落ちたか、誰かが拾って持って行ったか…。帰り道は川の方を重点的に見ながら引き返したが、やはり見つからなかった。

右のパニアケースに入っていたのは恐らく
  • アジズさんからもらったチェーンオイル
  • ペットボトル入り予備燃料(約3L分)
  • サンダル
  • フリース
とりあえず致命的なもの、高価なものが入っていなかった(はず)のは幸いだった。

なお帰国後に写真や動画を確認したところ、なんと峠の上りでモスクワ青年に会った時には既になくなっていたことが分かった(動画からキャプチャーしたこの写真)。峠の頂上やドローンの撮影で停車した時にも気が付かなかったとは驚きだ。峠の頂上の70km手前で撮った写真に右パニアケースが写っていたが、それ以上は絞り込めなかった。

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(9) [2018/07/29 (5)] カロンパレスホテル

今回私がカロンパレスホテルで宿泊した部屋は Luxury Queen 502号室。カロンパレスホテルの3Dツアーのページで5Fの502号室を辿ると部屋の中を見ることができる。

部屋が広すぎ&豪華すぎでなんか落ち着かない(^^;)。120ドルでこんな部屋に泊まれるならお買い得と言うべきか。
20180729_212049_KaronPalaceHotel_QalaiKhumb.jpg

日曜の晩なためかメインストリート沿いの店は悉く閉まっていた。ルームサービスで簡単な食事を持ってきてもらう。
20180729_234211_KaronPalaceHotel_QalaiKhumb.jpg

洗面所・浴室も豪華。
20180729_212151_KaronPalaceHotel_QalaiKhumb.jpg

アメニティも悪くない。
20180730_094321_KaronPalaceHotel_QalaiKhumb.jpg

浴室はバスタブ付き。外国だとそこそこのホテルでもシャワーしかないことが多いので、これだけでもスイートルームに泊まった甲斐がある。
20180729_212139_KaronPalaceHotel_QalaiKhumb.jpg

ジェットバスをフル稼働してゆっくりと風呂を楽しんだ。
20180730_094253_KaronPalaceHotel_QalaiKhumb.jpg

20180730_110300_KaronPalaceHotel.jpg


今日の総走行距離は346.2km。道が悪かった上に、2回の落とし物騒動で道を引き返したりと非常に疲れた。パニアケースを紛失してしまい深くへこむ。ツーリング初日は勝手が分からず疲れることが多いが、ここまで疲弊したのは初めてだ。

写真を撮るためにちょくちょく止まるのに加え、道が悪いので走行ペースが上がらない。これではアクバイタル峠とワハーン回廊の両方を回るのは無理だ。アクバイタル峠へ向かう場合は同じ道を往復することになるのに対して、ワハーン回廊だとぐるっと周遊するような感じになる。同じ道を走るのはつまらないし、Bikehouse Dushanbe でフランシスコ(イタリア人ライダー)がワハーン回廊を絶賛していたので、今回はワハーン回廊へ向かうことにする。

あと、右パニアケースを紛失したことをアジズさんに連絡。

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(10) [2018/07/30 (1)] パンジ川

5時半に起床。6時に出発しようとしたのだが、ホテルの男性スタッフに「朝食を食べて行けよ」と勧められる。ホテルのレストランは準備中でまだ時間がかかりそうだったので遠慮した。が、タジキスタン人のおもてなし攻撃の破壊力は抜群だ。負けて結局食べていくことなった。

「木曜(8/2)にまた来るかも」とフロントのスタッフに伝えて7時に出発。予定より遅くなってしまったが、これ以降あまり食事ができない状況に陥ってしまったので、結果的にはここで食べておいて良かった。

今日の目的地はワハーン回廊の玄関口 イシュカシム(Ishkashim)。341km先だ。
PamirHighwayMotorcycleRiding.jpg

今日も良い天気!
20180730_110646_Qalai-Khumb.jpg


カレイクム(標高 1,200 m)からワハーン回廊のランガール(標高 2,876m)までの456kmに渡ってパンジ川沿いを走る。パンジ川はタジキスタンとアフガニスタンの国境になっている。場所に依ってはアフガニスタン側と50mも離れていない。
20180730_114913_PamirHighway.jpg

外務省のタジキスタン危険情報だと、アフガニスタンとの国境沿いは危険レベル3(渡航中止勧告)とかなり高めだが、特に危険を感じることはなかった。
タジキスタン危険情報20180918

川を越えて不法入国する人を警戒しているのだろうか。4人一組の歩哨をちょくちょく見かけた。パンジ川をはさんだ交流・通商はホログやイシュカシムといったごく一部の大きな町に限られている。
20180730_170828_Khorog_PamirHighway.jpg


カレイクム~イシュカシム間の大半で川の両岸は急峻な崖になっている。
20180730_144741_PamirHighway.jpg

走行中はもっぱら右手に見えるアフガニスタン側の景色を見ながら走ることになる。
20180730_113329_PamirHighway.jpg

ちょくちょく対岸にアフガニスタンの集落を見かけた。
20180730_123837-123849_96x18mm_AfghanistanVillage_PamirHighway.jpg


20180730_140257-140259_100x18mm_AfghanistanVillage_PamirHighway.jpg

パミールハイウェイ、ワハーン回廊といった「大動脈」があるタジキスタン側に対して、アフガニスタン側の集落は本当に狭い道で繋がれているだけで一つ一つが陸の孤島といった感じ。交通量がそれなりに多くチャリダーを始めとする旅行者がいるタジキスタン側に対して、アフガニスタン側はほとんど人の通りを見ない。川一つ挟んだだけでこうも違うとは。
20180730_192225_PamirHighway.jpg

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(11) [2018/07/30 (2)] カレイクム~ルション

今回のツーリング中、タジキスタンの人とすれ違う時は、左手を胸に当てて「アッサラームアレイクム」と挨拶をした。無視されることはほとんどなかった。

子供は遠くからでも「ハロー」と声を掛けてくる。声だけが聞こえて子供の姿を見つけられないことも多く、そんな時は頭上で大きく手を振った。道端にいる子供たちはみんなハイタッチしようと手を伸ばしてくる(動画)。カザフやキルギスでは、こんなことはなかった。
20180730_200833_Sumjin_high-five_PamirHighway.jpg

万が一にもバイクが接触して怪我をさせたら大変なのであまり子供に近づけない。ちゃんと手がタッチできたのは2割程度。
20180730_185444_high-five_PamirHighway.jpg

時々日の丸が描いてある看板や建物を見かけた(EU、ドイツ、イギリスの看板も見かけた。日本、EUが多く、ドイツ、イギリスは少ない。)。この看板はつい去年(2017年)に行われたプロジェクトについて書いてある。タジキスタンの人(検問所の警備兵も含む)が日本人に対して好意的なのはこういった援助のおかげというのもあるかもしれない。
20180730_134549_PamirHighway.jpg


フランシスコ(イタリア人ライダー)の情報通り、カレイクム~ルション間(180km)はあまり道が良くない。もっぱらスタンディングで走る。道が悪い上にブラインドカーブが多いのであまりスピードを出せない。
20180730_124003_PamirHighway.jpg

少し山なりになっている道で荷台が底付きしてトラックが立ち往生していた。
20180730_130206_StuckTruck_PamirHighway.jpg

前を走っていたチャリダーはトラック脇を通り抜けていったが、さすがにバイクでは厳しい。トラックが退くのを待つことにした。

が、ドライバーたちが「行け」と合図をするので、行くハメになってしまった(動画)。
20180730_130318_StuckTruck_PamirHighway.jpg
今から考えると、左のパニアケースを外してから行くべきであった。もしパニアケースがトラック当たったら、右に弾かれてパンジ川に転落していたであろう。

しばらくするとまた別のトラックがパンクで立ち往生していて、渋滞が発生していた。こんなことがこの先も続いていたら、いつまで経っても着かんぞ。
20180730_131233_StuckTruck_PamirHighway.jpg

9時過ぎ、カレイクムから60km地点でモスクワ青年を追い抜く。相変わらず彼は出発が早い。彼を見かけたのはこれが最後になった。
20180730_131427_Overtake_RussianGuy.jpg
それにしても2時間で60kmしか進まないとは…。このペースではかなりまずいので、途中からできる限り写真を撮らないようにした。

チャリダーも結構いる。
20180730_140924_cyclists_PamirHighway.jpg

カレイクム~ルション間の走行動画。



12時ちょうどにルションに到着。飲料を買って休憩。カレイクムを出てから写真を撮る以外ではバイクを止めず走り続けたので滅茶苦茶疲れた。これでまだ半分とは気が滅入る。
20180730_155843_Shop_PamirHighway.jpg

ルションはバータン渓谷(Bartang valley)の玄関口の町だ。ルションからバータン渓谷を東に300㎞程走ると、カラクルとアクバイタル峠の中間あたりでパミールハイウェイに到達する。難ルートではあるがいつか挑戦してみたい。

ルションの南側にまた検問所があった。この日は3回、ツーリング中の合計で約10回程検問所に遭遇した。ゴルノ・バダフシャン自治州の玄関口であるカレイクムに検問所があるのは理解できるが、自治州内にもちょくちょく検問所があるのは何故だ。
20180730_163238_CheckPost_Rushon.jpg

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

パミール高原ツーリング日記(12) [2018/07/30 (3)] ホログ~イシュカシム

ルションから先はだいぶ道が良くなった。ルションから1時間ちょっとで60km先のゴルノ・バダフシャン自治州の州都 ホログ(Khorugh) に到着。
20180730_173939_Khorog_PamirHighway.jpg

道路脇に停車して再発進しようとした時、下が砂地になっていてスリップダウンしてしまう。自力では起こせなかったので通りすがりの車のドライバーに助けてもらった。
20180730_174111_Khorog_PamirHighway.jpg

ホログのガソリンスタンドで給油。8.50Lで70ソモニ(770円くらい)。
20180730_180311_Khorog_PamirHighway.jpg

ホログの中心部は大渋滞。人や車がいるところを走るのは怖い。ホログで昼食を取りたかったが、既に午後2時を回っていたので、昼食は抜きにして先を急ぐ。
20180730_181024_Khorugh.jpg

ここホログでパミールハイウェイは東に向きを変える。パンジ川沿いにそのまま南下するとワハーン回廊へ向かう。
PamirHighwayMotorcycleRiding.jpg

フランシスコのアドバイス通りワハーン回廊を「下り」向きで走るならばここで東に向かわなければならないが、道が悪そうなワハーン回廊を先に走っておきたかったのでこのまま南下した。

ホログからイシュカシムまで104km。あと3時間かかるとすると5時着か。


ホログから南下すること40㎞、ガラムチャシュマ温泉の入り口。時間がないので素通り。
20180730_191902_GarmchashmaHotSprings_Andarob_Tajikistan.jpg
今になって考えてみると、ここに泊まっても良かった。そうすればパミール高原3大温泉(ガラムチャシュマ、ビビファティマ、ジェロンディ。勝手に私が指定)を全て制覇できたのに。惜しいことをした。

ホログ~イシュカシム間も景色はこれまでとあまり代わり映えせず、また疲れがどんどんたまってきたので、ほとんど写真を撮らず急いで黙々と走る。


午後5時頃にイシュカシムに到着。GPSに登録していたゲストハウス Hanis Guesthouseは町の中心部の手前にあり、すぐに見つけることができた。ここに泊まろうとしたのだが、満室で断られてしまった。

GPSで付近のゲストハウスを検索するとなぜかアフガニスタンにある宿ばかりがHITする。このGPSはアホか。仕方がないので町の中心へ向かうが、メインストリートを一通り走ってもゲストハウスを見つけることができなかった。困った。

町の中心部に引き返して道路脇で付近を見渡していると、1人の男性に声を掛けられ、名刺を手渡された。
20180730_223353_GuestHouseRen.jpg

その男性が付いてくるよう手招きにしたので、付いて行くことにした。

案内されたのはメインストリートからパンジ川方面に100m程入った所にある一軒家。
20180731_103743_GuestHouseRen_Ishkashim _WakhanCorridor
赤いシャツの男性が声を掛けてきた男性。その左がその親父さん。親父さんは英語を話せた。まだ開いて1年程度の新しいゲストハウスで中も綺麗だった。温水シャワーがあり、トイレ(水洗式)は屋外にある。1泊2食付きで15ドル。

部屋に荷物を置いた後、メインストリートに戻って飲料を買う。ペットボトル入りの紅茶と、冷蔵庫の奥底にあったガラス瓶の飲料を、中身を確認せずに買う。部屋に戻ってから確認したらなんとビールであった。観光客向けのものであろうが(とその時は思ったのだが、そうでない可能性がある…)、イスラム教の国でアルコールが売られているとは。

この日の宿泊客は私だけであった。部屋は鍵付き。ここイシュカシムでもイモトのWiFiが使えた。
20180730_234153_GuestHouseRen_Ishkashim_PamirHighway.jpg

夕食。肉と野菜が入ったスープはタジキスタンではお馴染みのものだ。ジャガイモを和えた目玉焼きもおいしい。
20180730_225843_GuestHouseRen_Ishkashim_PamirHighway.jpg

だが、生野菜(トマトとキュウリ)のサラダとプラムは危険だ。せっかく振る舞ってくれた所を悪いが遠慮することにした。

が、ここでもまたタジキスタン人のおもてなし攻撃を親父さんから受ける。
「この野菜はそこの裏庭で採れたものだ。めっちゃ新鮮だぞ。このパミールのプラムもおいしいぞ。」
他に客がいない一対一の状況でこの攻撃を躱すのは難しい。結局負けてサラダとプラムも食べてしまった(おいしかった)。


夕食後、部屋でくつろいでいると9時頃にお腹に不穏な気配を感じる。そして11時。猛烈な下痢に襲われる orz。手持ちの正露丸をバカスカ飲んだが一向に治まらない。その後も断続的に下痢に見まわれ、深夜に3〜4回程トイレに行くハメになった。

生野菜が危険なことは分かるが、一体何が付いていたらここまで効果テキメンに腹を壊すのか、不思議で仕方がない。

theme : ツーリングレポート
genre : 車・バイク

プロフィール

vfr800hu

Author:vfr800hu
元々は'06 北海道ツーリングを現地からレポートするために始めたブログ。今は、1に景色、2にソフトクリーム、3に温泉で回ったツーリングの記録。
更新頻度が極めて低いので気長によろしくお願いします。

2011年7月29日~8月27日の約4週間、オーストラリアをツーリング(シドニー~ダーウィン、9000km)

[YouTube チャンネル]

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク