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パミール高原ツーリングの基礎知識(6) レンタルバイク

tajikistan motorcycle rental」でググると何件かレンタルバイク屋がHITする。今回私が調査したのは以下の3つ。
  1. SilkOffRoad Motorcycle Travel Club (DRZ400S)
  2. Alaya Travels (BMW F650GS Dakar , DRZ400)
  3. TajMotoTour (BMW G650GS Sertao, DRZ400)

最終的には 3. の TajMotoTour で BMW G650GS Sertao をレンタル。

1. の SilkOffRoad Motorcycle Travel Club は去年のカザフ・キルギスツーリングでDRZ400をレンタルしたショップ。タジキスタンの首都ドゥシャンベでバイクをレンタルできるか訊いたところ、ドゥシャンベでは DRZ400しかレンタルできないとのこと。今回は去年以上の高所を走るのでキャブレター車のDRZ400では厳しい。他の2つのショップではインジェクション車のBMWがあるので、今回はやめた。

2. のAlaya Travelsはホームページを見た感じでは良さそうだったのだが、質問メールを送っても返事がなかったので断念。

で、3. の TajMotoTour に BMW G650GS Sertao とパニアケース をレンタルできるか質問メールを送った所(4月上旬頃)、Farkhodさんという方から「!」をやたら多用するテンションの高い返事が来た。
Hi!!!!!!
No problem!!!!
http://tajmototour.tj/BikesForRent.html
Here you can find prices for to rent Bmw
If it’s ok you have to sent 200$ to me as deposit for booking bike.
And welcome to Pamir hiway!!!!!!
ちゅうことでここに決定。 手付け金200$ はウエスタンユニオンで送金。

Farkhodさんと現地で会えることを楽しみにしていたのだが、なんと今年の6月にご家族と一緒に4WD車で世界一周旅行に行ってしまった(2年間かけて回る予定とのこと)。そのため現地では Aziz さんというメカニックの方に対応して頂いた。

YoutubeにあったFarkhodさんの動画(5月末、ビザの取得ができたことを報告しているっぽい)。ロシア語なので最後のウラー(バンザイ)以外は何をいっているのかさっぱりわからないが、テンションの高さだけは伝わってくる(^^;)。


色々調べたところ Facebook上では TajMotoTour は Bikehouse Dushanbe という名前で出ていた。このFacebookのページを見て分かる通り、このバイクショップには世界中のアドベンチャーライダーが集まってくる。 7月29日に私がバイクを借りにショップに行った時の写真があった(真ん中の女性はオーストラリア人で、他にオランダ人、ロシア人、イタリア人のライダー)。
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(https://www.facebook.com/bikehousedushanbe/photos/a.167621033909805/208688173136424/?type=3&theater より拝借)

またここは地元ライダーの溜まり場にもなっているようで、私がバイクを返却した金曜の夕方には多くの地元ライダーが集まってきた。

BMW G650GS Sertao はさすがBMWだけあって、乗り心地が良く快適だった。標高4000mを越える高所でも全く問題なし(今回の最高地点は ハルゴシュ峠(Khargosh Pass) の4,344m)。短気筒エンジンならではの太いトルクも心強い(F650GSは2気筒)。航続距離は300km程。USBとシガーソケットが後付けされていて、GPSや各種バッテリーの充電に重宝した。

タジキスタンでのバイクレンタルはこの TajMotoTour / Bikehouse Dushanbe がおススメだ。
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パミール高原ツーリングの基礎知識(7) 高山病対策

パミール高原ツーリングでは標高4,000mを越える高所を走ることになるし、ムルガブ、カラクル、アリチュール、ジェロンディ温泉といった宿泊できる場所も標高3,500mを越えるので高山病に見舞われる恐れがある。単独で走っていてぶっ倒れたら命に関わるので、高山病対策が必要だ。
PamirHighwayMotorcycleRiding.jpg

高山病の基本的な予防法は水分をたくさん取ることだが、これだけだと不安だったので今回は高山病の予防・治療薬のダイアモックスを持っていくことにした。ダイアモックスは以下の病院で処方してもらえる(私は京都に住んでいるので京都きづ川病院で処方してもらった)。
http://jstm.gr.jp/certifying_physician-cat/kinki/

今回のツーリングでは、4日目に宿泊場所のランガー(標高2,900m)からハルゴシュ峠(標高4,344m)に向かう途中の標高3,400m付近からに手に軽い痺れが出たが、幸いハルゴシュ峠手前の検問で時間を潰している間に治まった(手の痺れは高山病ではなくダイアモックスの副作用の可能性もある)。ハルゴシュ峠~アリチュール~ジェロンディ温泉の間も標高4,000mを越える高所を走り続け、標高3,554mのジェロンディ温泉に宿泊したが、特に問題なかった。去年のカザフ・キルギスツーリング前に行った富士山登山で山頂の山小屋に宿泊した時はかなり頭痛がきつかったので、ダイアモックスを服用していた効果はあったのではないかと思う。

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パミール高原ツーリングの基礎知識(8) 地図

パミール高原は多くの旅行者が訪れるのでネットで様々な情報が得られるが、やはりちゃんとした地図もあった方が良い。今回私が使用したのは以下の2つ。
2018PamirMap1.jpg
どちらもAMAZONで2000円程。

「The Pamirs」の方はカレイクムから東の地域しかカバーしていないので、首都ドゥシャンベからカレイクムまでについては「Southern Tajikistan」が必要だ。
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広げると約 95cm x 65cm と大きい上に、紙質が悪く何回か広げたり畳んだりするとすぐ折り目から破れてくるので、ツーリング中は非常に使いにくいが、出発前の調査や宿で翌日のルートを確認するために必須だ。

宿や給油可能な場所(&温泉も!)が細かく記載されていて非常に重宝する。
2018PamirMap2.jpg


あと、 Free maps for Garmin brand GPS devices から 携帯型GPS用の地図もダウンロードしておく。
2018_OpenStreetMap_Tajikistan.jpg


地球の歩き方「中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々」ではパミール高原のことはワハーン回廊について半ページ程書いてあるだけで、バイクツーリングという観点からはほとんど役に立たないが、一応持っていた方が良いだろう。一冊丸々持っていくと無駄&重いのでタジキスタン以降の部分を切り取って持って行った(これだと厚さ5mmくらいになる)。

パミール高原ツーリングの基礎知識(9) ワハーン回廊

ワハーン回廊は本来はアフガニスタンの北東部の、タジキスタン(パミール高原)とパキスタン(ヒンドゥークシュ山脈)に挟まれた半島状の地域を指す(下の地図の黄色の部分)。ただパミール高原を回る旅行者においては、単に イシュカシム(Ishkashim)~ランガール(Langar)~ハルゴシュ峠 (Khargosh Pass) を通るタジキスタン-アフガニスタン国境沿いの道(オレンジ色の線)を指す言葉となっている。パミールハイウェイ(赤線)からは外れるが、ヤムチュン砦、ビビファティマ温泉といった見所に加え、景色が素晴らしく(場所によってはパキスタンの高峰が見える)、パミール高原旅行の大きな目玉となっている。
Pamir-highway-Wakhan-map.jpg


イシュカシム~ランガール間はパンジ川という川がタジキスタン―アフガニスタンの国境を成している(写真右側の川向うはアフガニスタン)。川沿いの道なので大きな起伏はない。景色は良いけどパミール「高原」って感じはしないな(この辺りでも標高は2,500m程あるので、日本の感覚からすると十分に高所だけど)。4人一組の国境警備兵を時々見かけた。
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イシュカシムとランガールの中間にあるヤムチュン砦からの眺めは正に絶景。 20180731_161251_YamchunFort_WakhanCorridor.jpg

イシュカシム~ランガールの約100kmに渡ってこういう景色が広がる。
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扇状地が広がるV字谷の奥に、雪を湛えたパキスタンのヒンドゥークシュ山脈の山が見える(パキスタンまで15~20km)。
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アフガニスタンの Kohe Hevad 山 (真ん中の山ではなく、左奥の一番高い山)。標高 6,849m。私がこれまでに見た山で一番高い山かも。
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20180731_172131_WakhanCorridor.jpg



イシュカシム~ランガール間は多くの村があり、宿泊や給油には困らない。ランガールの5km西のゾング(Zong)がワハーン回廊最後の給油所なのでここで給油しておく。
20180731_180023_WakhanCorridor_Zong.jpg>



ランガールから先は、一転して急な上り道となる。ランガールの標高が2,900m近いので、ここはもう3,000mを越えている。
20180801_111419-111421_Langer_Tajikistan.jpg

パミール「高原」っぽくなってきた。
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ランガールからハルゴシュ峠の検問所までは完全に無人地帯(ユルトといった遊牧民の住居も見かけなかった)。
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雄大な景色を眺めながらえっちらおっちら走る。
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1回落ちたら10回くらい死ねそうな道が続く。
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20180801_125517-125521_PamirMountain_WakhanCorridor.jpg

この川はパミール川。ランガールでワハーン川と合流してパンジ川となる。この川もアフガニスタンとの国境となっている。
20180801_131905-131905b_104x18mm_PamirMountain_WakhanCorridor.jpg

その気になればアフガニスタン側に渡れそう(ランガールから先は国境警備兵も見かけなかった)。
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ハルゴシュ峠の検問所の手前で。この辺りでアフガニスタンとの国境から離れてゆく(つまり、本来のワハーン回廊から離れてゆく)。
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パミール高原ツーリングの基礎知識(10) 温泉

日本と同じくタジキスタンも温泉を楽しむ文化があり(健康増進、療養目的でも利用されている)、パミール高原内には以下の温泉(宿)がある。 また「The Pamirs / Pamir 1 : 500 000: Tourist map of Gorno Badakhshan with adjacent areas of Afghanistan, China, Kyrgyzstan and Pakistan」地図によると、これら以外にも無人の温泉がいくつかある。

温泉の入り方や雰囲気は日本の温泉と全く同じ。欧州の温泉とは違って水着等は着用せず、裸で入浴する。


ビビファティマ温泉
ワハーン回廊のイシュカシムとランガールの間にある温泉。すぐ近くにあるヤムチュン砦と共にパミール高原ツアーの定番の観光スポットだ。

ビビファティマ温泉はパンジ川沿いから山手の方に7km程上った所にある。温泉への上り道は狭く急なうえにタイトなターンが多く、ビッグオフロードバイクでは結構神経を使う(まぁ車の方がもっと大変だろうけど)。
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温泉の2㎞程手前にヤムチュン砦がある。
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砦の中まで歩いて行ける。砦からの眺めは最高に素晴らしい。
20180731_161501-161507_YamchunFort_WakhanCorridor.jpg

上り道の終点に温泉がある。温泉から出るときにこの建物で料金(100円程度)を払う。
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浴場は2つあり、時間帯によって男湯と女湯が入れ変わる。
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脱衣場。どうも今回私が入ったのはしょぼい方の浴場だったぽいが、湯加減が抜群に良く、あまりの気持ちの良さに本当に「もう走りたくない。ここに泊まって行きたい。」と思ってしまった(^^;)。
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温泉のすぐ近くや上り道の途中に何軒もゲストハウスがあるので、飛び込みでも問題なく宿泊できるだろう。
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ジェロンディ温泉
パミールハイウェイのホログ~アリチュール間にある温泉宿。 多くのパミール高原ツアー・ツーリングはタジキスタンのドゥシャンベからキルギスのオシュ(もしくはこの逆)への「一方通行」なので、ワハーン回廊を通るとこのジェロンディ温泉には立ち寄ることができなくなる。そのため、ワハーン回廊沿いにあるビビファティマ温泉やガラムチャシュマ温泉に比べると、訪れる旅行者が少なそうである。
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宿泊もできる。朝食・夕食も頼むことができるが、食事代はその都度食堂で支払う。
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この温泉のお湯はかなり熱く、湯船につかることはほぼ不可能。2つシャワーがあるがそのうちの一つも猛烈に熱い湯が出てくるのであまり使い物にならない。脱衣場と浴室の間に床が熱くなっている部屋がある(岩盤浴のための部屋?)。


ガラムチャシュマ温泉
ワハーン回廊ルートのホログ~イシュカシム間にある温泉地。療養施設もある。鍾乳石の様なのっぺりとした岩に囲まれた、緑色のお湯の露天風呂がある。ビビファティマ温泉と並んで人気のある温泉だが、時間がなかったため立ち寄ることができなかった。


Yashikul Thermal Springs
パミールハイウェイ沿いの町アリチュールの近くにあるヤシルクル湖岸に無人の温泉小屋があるっぽい。ヤシルクル湖には立ち寄ったのだが、時間がなくてこの温泉には立ち寄らなかった。

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パミール高原ツーリング日記(1) [2018/07/27 (1)] 出発

今更だけどこの夏に行ったパミール高原のツーリング日記。


関空まではいつも通りMKスカイゲートシャトルを利用。料金は5,100円(運賃 4,100円+荷物の追加料金1,000円)と少し値上がりしていた。朝05:12にタクシーの迎えが来て、06:50に関空着。

タジキスタンへの航空チケットの手配は西遊旅行さんにお願いした。西遊旅行さんから
  • カザフスタンのアルマティ経由
  • 中国のウルムチ経由
  • ドバイ経由
の3ルート(値段は15~17万円)を提案されて、今回は現地での滞在時間が一番多く取れるドバイ経由を採用。フライトスケジュールは以下の通り。

7/27(金)KE 722 関西/仁川    09:30/11:20
7/27(金)KE 951 仁川/ドバイ   13:50/18:30
7/27(金)FZ 777 ドバイ/ドゥシャンベ  22:35/02:55 (7/28・土)

8/04(土)FZ 778 ドゥシャンベ/ドバイ  04:15/07:00
8/04(土)KE 952 ドバイ/仁川   22:35/12:05(8/05・日)
8/05(日)KE 725 仁川/関西     15:20/17:10
KE:大韓航空  FZ:フライドバイ 

これだと 7/28(土)~8/3(金)の7日間を丸々使える(他の2つは現地6日間となる)。また帰りにドバイで1日遊ぶことができる(このことには出発前は気づいてなかった)。


今回、私自身としては初の試みで、荷物をサランラップでぐるぐる巻きにした。
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荷物のサランラップ巻きは、もともとはフィリピンの空港空港職員が旅行者の荷物に銃弾(や麻薬?)を旅行者の荷物に入れて、それを「見つけた」空港職員が通報しないかわりに金銭を要求する恐喝が横行したとかで、旅行者が自衛のために行うようになったものだ。今ではこのサランラップ巻きをやってくれる業者がいる空港もあったりする(ろくろの様な台の上に荷物を置いてあっという間にきれいにラップで包んでくれる)。

パックセーフ(防犯用の金属網)で包んでいない方のバッグはバッグを開けて盗難される心配があるが、サランラップ巻きにすると大分その心配が軽減される。またオーストラリアの空港では荷物を預ける時にパックセーフがむき出しになっていると外すように注意される(「ワイヤーで手を切るから」とのこと)のだが、その対策としてもこのサランラップ巻きは有効だ。

今回の荷物はモトフィズツーリングバッグが13.3kg、スポーツバッグが11.5kgで合計 24.8kg。


07:00に大韓航空のチェックインカウンターでチェックインの手続きを行う。が、

「大韓航空とフライドバイは提携していないので、ドバイ空港でロストバゲージを起こす恐れがある。一旦ドバイ空港で荷物を受け取り、ドバイ空港で再度チェックインして下さい。」

とのことで、チケットはドバイまでしか発券してもらえないかった。

予想していなかった事態なので少し焦る。これはドバイに一旦入国するということなので、ビザの心配をしたのだが、ドバイの入国にはビザが不要とのこと。ドバイ空港では約3時間待ちなので当初はちょっと時間を持て余すなと思っていたのだが、入国→搭乗手続き→出国、となると時間ギリギリか。ちと不安…。

あと、荷物1個の超過料金で14,500円支払う。

関空~仁川(インチョン)は1時間40分のフライト。食事が1回出た。
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仁川(インチョン)空港の乗り継ぎでは身体・手荷物のチェックがあったのだが、割と厳しくチェックされた。

トランジットラウンジでノートPCを引っ張り出してドバイの入国審査、入国手続き等をググって調査。
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ドバイは30日以内の観光ならビザは要らず、入国カード・出国カードもないので基本的には入国審査・出国審査をそのまま通過するだけでよいとのこと。これならまぁなんとかなりそう。

参) 日航のページ


仁川~ドバイは約10時間のフライト。食事は昼食、軽食、夕食、と3回出た。
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ゴビ砂漠、パキスタンなど乾燥してそうな地域の上空を飛んだのだが、雲が多くほどんど景色は楽しめなかった。
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パミール高原の近くを通り過ぎる。
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アラビア湾上空に出てからも空気がかすんでいて、海岸線や海は見えなかった。

ドバイ空港着陸直前。ブルジュハリファが見えた!
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現地時間の18:43(日本時間の23:43)にドバイ空港に到着。

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パミール高原ツーリング日記(2) [2018/07/27 (2)] ドバイ~タジキスタン

ドバイの入国審査は楽勝だった。パスポートを渡して、「Look here」と書かれた柱を見つめて写真を撮られて?終わり。

預け入れ荷物を受け取りにターンテーブルに向かったのだが、便名とレーンの番号が書かれた電光掲示板の 英語⇔アラビア語 の切り替わりがえらく早く、何度見ても読み取れない。同じ便に乗っていた外国人客と「8番レーンだよね?」とお互い確認しあう。

荷物を受け取って隣の出発ターミナルへ急いで移動。出発便が表示されている電光掲示板を確認するが、なぜかドゥシャンベ行きの便(FZ 777)が出ていない。というか、フライドバイ(FZ)の便が一つもない。更に出発ロビー内を歩き回って探しても、フライドバイのチェックインカウンターが見当たらない。質問しようにもインフォメーションカウンターもなかった。

焦りまくってあちこち歩いていたら、青いポロシャツを着てタブレット端末を手にした女性に声を掛けられた。ドバイ空港はインフォメーションカウンターがない代わりにタブレット端末を持ったスタッフがロビー内のあちこちにいてヘルプしてくれるのであった。「FZ777のチェックインをしたい」と尋ねると、「FZ777はターミナル2なので、タクシーでターミナル2に行って下さい」とのこと。後から分かったことだが、ドバイ空港は3つのターミナルがあり、
  • ターミナル1: エミレーツ航空
  • ターミナル2: フライドバイ
  • ターミナル3: 外国の航空会社
といった感じで分かれているのであった(つまり、大韓航空で着いた現在地はターミナル3)。

外国でタクシーに乗るのはちょっと緊張するが、さすがドバイのタクシーはきちんとしていて全く問題ない。ターミナル2までの所要時間は15分くらいだったか、結構離れていた。慌ててタクシーに乗ったので、現地通貨(ディルハム)を用意するのを忘れていた。料金は41ディルハム(約11米ドル)。支払いはカードが不可だったので米ドルで払ったら、ちょろまかすことなくちゃんとお釣りを返してもらえた。外気温は41度。さすがに暑い。

やっとこさフライドバイのチェックインカウンターにたどり着く。荷物に巻いたラップの一部が綻んでいたので、透明テープで補修してから搭乗手続きを済ませる。荷物の合計重量が5kg超過していたので超過料金180ドルをカードで支払い。大韓航空、フライドバイそれぞれで超過料金を取られるのは非常に痛い。

保安検査に進むと、リュックがX線検査に引っかかった。一つは透明テープ。人を拘束するのに使用できるのでフライドバイでは機内持ち込み禁止になっていて没収された。もう一つは携帯型GPS(ガーミンGPS MAP 60CSx)。なぜGPSが持ち込み禁止なのか分からない上に没収されたら一大事なのでかなり焦っていると、係員が「これは何か」「通話できるのか」と訊いてきた。どうもトランシーバーと勘違いしたようだ。とりあえず「GPS」「Map」「Portable navigation」「no talk」とか色々言ったら別の係員が「OK」と理解してくれて没収されずに済んだ。

色々想定外のことが起きたが、20:30に搭乗ゲート前に到着。

フライドバイはLCC(格安航空)なので、機内サービスは全て有料。なので出発を待っている間にホットサンドを食べておいた。

ドゥシャンベまでの所要時間は約3時間半。真っ暗で景色が見えないので機内では大半を寝て過ごす。


タジキスタンの入国審査は入国カードを書く必要があるくらいで、特に面倒なことはなかった。税関申告書は地球の歩き方によると所持金が1万US$以上の場合必要とのことだったので書かなかった。

タジキスタンの入国カード。実際のものは下の写真の内容が左右に並んでいて、同じ内容を記入する。パスポートコントロールでスタンプを押されて左右の一方を返却されるので、出国時まで保管しておく。
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ゴルノ・バダフシャン自治州(GBAO)通行許可証(パミールパーミット)にもスタンプを押されて返却される。

ターンテーブルで荷物を受け取った後、出口に向かう途中でクレームタグと荷物のタグのチェックを受け、クレームタグを回収された(荷物の盗難防止)。

ロビーに出るとホテル(Hotel Atlas)の迎えが来ていた。同じ便に乗っていた他の外国人客3名と共にホテルまで車で移動。10分ちょっとでホテルに到着。

なお、ドゥシャンベ空港内には両替所がない。


朝3時半、ホテルの部屋に到着。自宅を出発してから26時間の長旅であった。
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Bikehouse Dushanbe(レンタルバイク屋)のアジズさんにホテルに着いたこと、朝イチでバイクショップを訪れることをFacebook上で連絡。

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パミール高原ツーリング日記(3) [2018/07/28 (1)] ドゥシャンベ、バイクショップ

朝8時半頃に部屋の外の人の声で目が覚める。朝8時にアラームが鳴るように設定していたのに気が付かなかった…。Facebookを確認すると、アジズさんから「書類を作る必要がある。時間がない。」と返事が来ていた。寝過ごしていたらヤバかった。

ホテルからBikehouse Dushanbeまで徒歩5分程。
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9時半頃にバイクショップに到着。最初、下の写真のドアが開いている方を覗き込んだのだが木材工場の様な感じでバイクショップには見えない。中にいた人に「bike shop ?」と訊くと、「bike shopはこっち」と閉まっているドアの方を指された。
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ドアを開けて中に入ると電気が点いておらず薄暗い。人の気配もない。不安に思いながら薄暗い右奥の部屋へ進むと、突き当りのソファーにアジズさんが座っていた。最初に私のツーリングルートを確認した後、バイクの保険の手続きが午前中しかやっていない(今日は土曜日)とのことで、「11時くらいにまた来てくれ」と言い残して私のパスポートを持ってバイクで出かけて行った。
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ドゥシャンベ空港で両替ができなかったので、まだタジキスタンの現地通貨ソモニを持っていなかった。アトラスホテルのフロントですぐ近くのシェラトンホテルで両替ができると聞いていたので、シェラトンホテルに向かう。シェラトンホテルはアトラスホテルの前の道を徒歩10分程南下した所にあり、一際高いクリーム色の建物ですぐにそれと分かる。
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両替所はホテルに入って右奥(ホテルのレセプションが右側の壁沿いにあり、その左端)にあった。600ドルと去年のカザフ・キルギスツーリングの残りのカザフスタン・テンゲとキルギス・ソム(併せて60ドル程度)を両替しようとしたが、キルギスソムは扱っていないと断られた。あとパスポートの提示を求められたのだが、アジズさんに預けているので持っていない。幸い国際運転免許証で代用してもらえたが、パスポート不携帯で外を歩き回るのは非常に危険であったことに気づく(警察に見つかるとしょっ引かれる恐れがある)。迂闊だった。

両替が済んだ後はすぐにアトラスホテルに戻り、部屋で大人しくしていた。

今日のうちにパミール高原に向けて出発できるかどうかだが、11時にバイクを受け取ったら12時半には出発できるであろう。ライディングウエアに着替え、ホテルのフロントに「2泊予約していたが、1泊キャンセルして今日の昼過ぎに出発する」と伝えて再びバイクショップに向かう。


11時前にバイクショップに到着。相変わらず薄暗い部屋の奥へ入るとアジズさんはおらず二人の男性がいた。私を初訪問の客だと思ったのだろう、二人に近づくと「俺たちは客なんだ」と話しかけてきた。一人はモスクワからDRZ400でやってきたロシア人、もう一人はギリシャ人だった。ロシア人は既にパミール高原を走り終えていて、机の上の地図を見ながらギリシャ人にパミール高原ツーリングの情報を色々話していた。
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机の上に私のパスポートがあった。何て不用心な…。「this is my passport ...」とパスポートを手に取ると、ギリシャ人が「あぁ、それは君のか。アジズは今俺の(保険の)手続きに行ってるよ。俺も今日バイクをレンタルするんだ。」とのこと。

アジズさんがなかなか戻ってこないので、ギリシャ人と一緒にロシア人の説明を聴いていた。大半は事前の調査で知っていたことだったが、「アフガニスタンとの国境沿いでは4人一組の警備兵をよく見かける」というのは初耳であった。更にこのロシア人はバータン渓谷(Bartang Valley)を走破したという。バータン渓谷はパミール高原で一番の難ルートだ。そこで「バータン渓谷は極悪路で走るのが困難だったのでは?」と尋ねたところ、

「バータン渓谷は道はそれ程悪くない。ただ川渡りが大変だ。朝は深さ20cmくらいの川が昼過ぎには雪解け水で深さ80cmくらいになる。川の手前でキャンプして、翌朝水が引くまで待たなければならないことがあった。あと人が居ない。」

という貴重な情報を得ることができた。あと、DRZ400でアクバイタル峠(標高 4,655m のパミールハイウェイ最高地点)を走った時は「アクセルを大きく開けるとエンストするので、アクセルを少しだけ、息継ぎするような感じで開けて走った」と話していた。キャブ車のDRZ400でアクバイタル峠を走ったらどうなるか気になっていたので、これも非常に有益な情報だった。

しばらくしてアジズさんが戻ってきた。これでバイク(BMW G650GS Sertao)を受け取って帰れると思ったら、これからタイヤ交換を行うとのこと(バイクレンタルの申し込み時にタイヤをオフロード用のブロックタイヤに交換するようお願いしていた)。
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更に待つことになってしまったが、待っている間に次々と世界中のツワモノライダーがやってきて、全く退屈しなかった。

イタリアから走ってきたフランシスコとそのガールフレンドの Honda Africa Twin。フロントフォークのオイル漏れ(アフリカツインはこのトラブルが良くあるらしい)の修理のために来たとのこと。
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右奥の青いシャツを着た男性がフランシスコ。彼もパミール高原を走り終えていて、パミールハイウェイの道の状況を細かく教えてくれた。また「ワハーン回廊がパミール高原ツーリングの一番の場所だった。景色が素晴らしく、パキスタンの山まで見える。ただ道が悪い所が多く、特に砂地に見えない砂地があるので注意しろ。砂地で転倒してしまった。俺は上り向きに走ったが、下り向きに走った方がいいだろう。」と有益なアドバイスをくれた。
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オランダから走ってきたというオランダ人青年のHonda Transalp。何と南米を目指すと話していた。
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ギリシャ人ライダー。彼とは「パミール高原で会うかもね」と話していたのだが、会うことはなかった。
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オージー女性ライダーのBMW R1200GS。
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オージー?のKTMライダー。
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世界中のアドベンチャーライダーの足跡が並ぶバイクショップの窓にKTMライダーがステッカーを貼り付けていた。
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集合写真。
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(https://www.facebook.com/bikehousedushanbe/photos/a.167621033909805/208688173136424/?type=3&theater より拝借)

他に、モスクワからオンロードバイクで走ってきた青年も見かけた。


結局バイクを受けとってホテルに戻ったのは1時近くであった。これから荷物を積み込むとなると出発が2時近くになってしまうので、今日出発するのは止めることにした。ホテルのフロントにも「やっぱ今日出発するのは止める。もう一泊して、明日の早朝に出発する。」と伝える(今晩の宿泊のキャンセルを申し出ていたが、幸い「OK,No problem」と了解してもらえた)。

なお、来週金曜のバイクの返却についてはアジズさんが夜の8時までバイクショップにいるとのことなので、帰りはあまり時間を気にする必要はなくなった。

今回私がレンタルしたBMW G650GS Sertaoはサイドスタンドがバカになっていて、サイドスタンドを出してバイクを停めるとバイクが倒れそうなくらい寝てしまう(下の写真ではスタンドの下にGPSホルダーのステーを噛ませてあるので、実際はもっと寝る)。そのため、スタンドの下に置く手頃な大きさの石があるか、バイクをもたせかけられる壁がある場所にしかバイクを停めることができず、非常に不便であった(景色が良い場所で写真を撮ろうにもバイクを停めることができないので、バイクにまたがったまま写真を取らざるを得ないことが多々あった)。
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なぜスタンドを修理しないのかと思ったのだが、実際ツーリングをしてダート道を走ると、ちょくちょくバイクが底付きしてしまった。恐らく修理したとしても、底付きしてすぐにスタンドの付け根が歪んでしまうのであろう。

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Author:vfr800hu
元々は'06 北海道ツーリングを現地からレポートするために始めたブログ。今は、1に景色、2にソフトクリーム、3に温泉で回ったツーリングの記録。
更新頻度が極めて低いので気長によろしくお願いします。

2011年7月29日~8月27日の約4週間、オーストラリアをツーリング(シドニー~ダーウィン、9000km)

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