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パミール高原ツーリング日記(22) [2018/08/01 (1)] ランガール~ハルゴシュ峠

朝5時半に起床。ツーリング4日目に突入。

朝食を食べずに出発するつもりだったが、宿のオヤジに「食べてけ」と止められる。が、今回は頑張って(?)朝食は遠慮して、紅茶だけ頂いた。ソフィアさんもお腹の調子が良くないとのことで、あまり食が進まない様だった。

6時半頃にゲストハウスを出発。今日はランガールから北上し、標高4,344mのハルゴシュ峠を越えて、まずはパミールハイウェイ沿いの町アリチュールを目指す(ランガール~アリチュールは約123km)。アリチュールで給油して、パミールハイウェイを西へ引き返す。ホログまで行けたら万々歳だが(アリチュール~ホログは212km)、恐らく途中のジェロンディ温泉で宿泊することになるだろう。


一旦村の中心部に引き返し、急なぐねぐね道の登を登ってハルゴシュ峠へ向かう。
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ぐねぐね道を上り切ったあたりでチャリダーがバテていた(ランガールの標高が2,800mなので、この辺りはもう標高3,000m近い)。追い抜きざまに「Goog morning !」と声を掛けたのだが、手を振る余裕も無いようだった。
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後方に素晴らし景色が広がっていた。左側の奥に見える雪山はヒンドゥークシュ山脈のRahozon Zom (標高6,535m)。
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この2日間はずっと川沿いの道を走ってきたのであまりパミール「高原」っぽくなかったが、漸くそれらしくなってきた。
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標高3,400mあたりから手に軽い痺れが出てきた。これまで標高4、000m以上の場所でもこういった症状が出たことはなかったので、高山病ではなくダイアモックス(高山病の予防・治療薬)の副作用と思いたいところだが、今回は下痢が怖いので高山病予防の基本である水分補給をほとんどしていなかった。高山病だったらまずいので、とりあえずちょっとだけ水分補給を心掛けるようにした。


深い谷を越えるため、谷の奥まで行って戻ってくる様な場所が何ヵ所かあった。
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景色も道も壮観の一言。
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右に流れているのはパミール川(ランガールでワハーン川と合流してパンジ川となる)。この川もアフガニスタンとの国境となっているが、ツーリング当時はそうとは知らず、川の対岸はタジキスタンだと思っていた。
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チャリダーと遭遇。
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ランガールのぐねぐね道を上って以降は、急な上りが一カ所だけあっただけで、道は概ね緩やかだった。ただ、コルゲーション(洗濯板状のでこぼこ)が生じている場所が多く、激しい振動にうんざりしながら走ることが少なくなかった。
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ハルゴシュ峠の検問所の手前で。
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ランガールから67km、09:40にハルゴシュ峠の検問所に到着。
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私とほぼ同時に反対側からXT660Z Ténéréがやってきた。また、チャリが一台停まっていた。Ténéréに乗っていたのは英国人青年。昨日の午後4時頃にこの検問所に着いたのだが、既に検問所が閉まっていたのでこの近くでキャンプしていたとのこと。彼は私と同じく黒のヘルメットに白いアドベンチャーウェアを身に着けていて、背格好もほぼ同じだったので、まるで鏡を見ているような感じだった(彼も SAND2ジャケットを着ているのかと思って確認したが、私の知らない別のメーカーのものだった)。

検問所の中にチャリの主がいた。若い中国人女性でなんと香港から走ってきたとのこと。とても小柄&スリム(身長は150cmにも満たないくらい)で、そんな女性がチャリで大陸横断の旅を続けていることに激しく驚愕&感嘆した。パミール高原に入ってからの1日の走行距離は30km程度とのことで、英国人青年も「クレイジー」と絶句していた。

ランガール方面に向かう二人と別れ、検問所を出発。気が付けば手の痺れは収まっていた。
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パミール高原ツーリング日記(21) [2018/07/31 (9)]

この日の夕食はプロフ(チャーハンみたいな料理)、スープ、サラダ。どれもとても美味しかった。サラダはやめようかと思ったが、少し食べておいしかったので、全部食べてしまった。

夕食時はソフィアさんの隣に座らせてもらった。ソフィアさんに翌日の予定を話すと、ランガール~ハルゴシュ峠~アリチュール間は2輪駆動の車でも走れる道なので問題ないだろうと教えてくれた。

夕食後はお腹の調子が非常に気になったが、なんとか持ちこたえてくれた。

と思ったら、夜中の1時半過ぎにお腹に不穏な気配を感じてトイレに駆け込む。結局またしても腹を下してしまった。今日の夕飯が悪かったのではなく、前日からの不調のせいだろう。今になって考えてみると、今回のツーリングで問題だった食事は GUEST HOUSE RENの夕食だけで、他の食事は問題なかったように思う。

それにしても、度重なる下痢で私の腸内細菌が全て排出されてしまったのではないかと不安になる程だ。

不安と言えば、手持ちのトイレットペーパーの残量がかなり危機的な状態だった。日本からロール一本を持参したがあっという間に減ってしまった。ウェットティッシュも持参していたので水洗トイレでない場合は(幸いパミール高原内では水洗式でないことがほとんど)、ウェットティッシュを使った方が良さそうだ(そっちの方がお尻にも優しいし)。

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パミール高原ツーリング日記(20) [2018/07/31 (8)] ソフィアさん

この日のヨドゴールゲストハウスの宿泊客は私の他に、若い欧米人女性3名のグループと、年配の米国人5名のグループ。
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私がバイクのトリップメーターを確認していると、米国人グループのガイド兼ドライバーのタジキスタン青年が話しかけてきた。バイクにまたがらせたり、エンジンを掛けてアクセルを吹かしたりさせると、喜んでいた。1日でどれくらいの距離を走るのか訊いたところ、30~100km程度とのこと。また、ホログ~ドゥシャンベはクロブ経由(590km)だと1日で走れるという貴重な情報を教えてもらった。

しばらくすると米国人旅行者3名が部屋から出てきた。これからタジキスタン青年のガイドでランガールの村にある「聖地(holy place)」に行くとのこと。米国人のご婦人が「あなたも一緒にどうですか?」と誘ってくれたので、付いていくことにした。

このご婦人はコロラド州のデンバーから来たソフィアさん。日本を訪れたことがあるとのことなのだが
  •  四国のお遍路さんを3年かけて踏破した(1回で3週間歩く旅行を3年連続行った)
  •  熊野古道を踏破した
と途轍もない旅をされていた。やっぱパミール高原を訪れるような旅行者は只者ではない…。

15分程歩いて(ヨドゴールゲストハウスは村の中心部から少し離れている)村の中心部にある「聖地」に入る。
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アイベックスの角が祭られている。
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ガイドの青年の説明にソフィアさんは何度も「interesting」と頷いていてた。
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私の日本帰国後の8/9 の Karon Palace Hotel の Facebook の投稿でソフィアさん達の写真が出ていた(右端がソフィアさん。真ん中の女性はKaron Palace Hotelの女性マネージャー。)。
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Karon Palace HotelのFacebookから拝借)

ランガール~カレイクムの500km に1週間以上かけたということは、とことんじっくり見て回られたんだろうなぁ。羨ましい。

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パミール高原ツーリング日記(19) [2018/07/31 (7)] ヨドゴールゲストハウス

14:30に西遊旅行さんのツアーで使われているというヨドゴールゲストハウス(Yodgor Guest House)に到着。
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個室を希望した所、ベッドが3つある大きな部屋を一人で使わせてもらえた。一泊2食付きで15ドル。夜はベッドに備え付けの毛布だけでは寒く、シュラフに包まって寝た。「イモトのWi-Fi」はここでは使えなかった。ここのオヤジさんはイシュカシムの GUEST HOUSE "REN" のオヤジさんと知り合いとのこと。


部屋に荷物を置くと、食堂でお茶を振舞ってくれた。

食堂の柱に7~8名の名前と2018年7月8日と日付が書かれた日の丸が掲げられていた。
「サイユンのツアーだよ」
オヤジさんが言う。

一瞬 サイユン?と思ったが、西遊旅行さんのことだ。「さいゆう」を「サイユン」と発音するとは変わった訛り方をするな…と思って帰国後調べたら、西遊旅行の海外法人(の一つ)の名前が「SAIYAH」 で、ロシア語では H の発音は N になるので「サイユン」となるのであった。

このオヤジは茶色の瓶の飲み物を飲んでいた。もしかしてそれは…。
私の視線に気づいたオヤジが言う。

「ビール飲むか?」

(やっぱビールかよ…) いや、いいよ。ちゅうか、あんたムスリムだろ。ビールなんか飲んでいいのか?

「ビールはいいんだよ。ボトルはだめだけどな。」

(ボトル?ウィスキーとかウォッカとか、強い酒のことか?)

「今日の様に暑い日はビールが最高だな!」

(タリバンに聞かれたら殺されるぞ…)

「だけど冬はビールはだめだな」

(この辺は冬はめっちゃ寒いらしいもんな)

「冬はウォッカに限るね。」

おい!


イシュカシムの売店で買った瓶ビールが飲まずにあったので このオヤジにあげた。

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パミール高原ツーリング日記(18) [2018/07/31 (6)]

12時半頃にヤムチュン砦を出発。ぐねぐね道を下り、再びパンジ川沿いの道を走る。
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Tuggoz 村から6km程の場所に黄色い家の給油所があった。イシュカシムで給油してから90km程しか走っていなかったが、念のためここで給油。5L注文したがバイクには3L程しか入らなかったので2Lはペットボトルに入れる。

ごついライディングウエアのせいで私が暑そうにしていると、旦那さんがコップに水を入れて持ってきてくれた。生水は危険なので遠慮したのだが、「パミールの湧き水だよ!おいしいよ!」と強く勧めてくる。結局ここでもおもてなし攻撃に負けて飲んでしまった。

幸いにも、この水(おいしかった)でおなかの調子を崩すことはなかった。


時間的に余裕があるので、40km/hくらいでのんびりと走る。ワハーン回廊沿いには、ヤムチュン砦以外にも山手の方にいくつか遺跡がある。今から考えるとどれか一つくらい立ち寄れば良かったのだが、事前の調査不足もあって全て素通りしてしまった。

ランガールの15km程手前にも景色が良い場所があった。
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山の迫力度はここが一番かな。
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この写真は今回のツーリングの中でお気に入りの一つ。凄い山奥で撮ったように見えるが…。
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実はこの川沿いで撮っていた。
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2時過ぎにランガールに到着。

日の丸が描いてある建物があった。
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診療所と思われる。
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Author:vfr800hu
元々は'06 北海道ツーリングを現地からレポートするために始めたブログ。今は、1に景色、2にソフトクリーム、3に温泉で回ったツーリングの記録。
更新頻度が極めて低いので気長によろしくお願いします。

2011年7月29日~8月27日の約4週間、オーストラリアをツーリング(シドニー~ダーウィン、9000km)

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